2011年08月31日

マヤ神話「フンアフブーとイシュバランケー(ポポル・ヴフ)」

マヤの聖典「ポポル・ヴフ」の中に書かれている、フンアフブーとイシュバランケーの双子の物語を紹介します。
何度か死と再生を経て、不死を得る話です。
二人は天体であり、トウモロコシです。
長い話なのですが、簡略的な荒筋だけの紹介です。

兄弟のフン・フンアフプーとヴクブ・フンアフプーは日ながサイコロ遊びと球戯(*マヤでは球戯は天体の動きを関係した聖なる儀式)に明け暮れていました。
冥界のシバルバーの王フン・カメーとヴクブ・カメーがその音がうるさいのと、その遊び道具が欲しくて、シバルバーに来させろと部下に命じました。
そして、部下達は二人を騙して焼石に座らせたり、シバルバーの「闇の館」、「震え上る館」、「ジャガーの館」、「蝙蝠の館」、「剣の館」などに次々入れて、騙してこらしめ、最後には殺して埋めてしまいました。


フン・フンアフプーの首だけは、木に吊るしました。
すると、木が実でいっぱいになりました。
ある少女がこの木の近くに来た時、フン・フンアフプーのしゃれこうべが娘の手のひらにつばを吐きだしました。
すると娘は子供を宿し、フンアフブーとイシュバランケーが生まれました。


フンアフブーとイシュバランケーには二人の兄がいて、二人をいじめました。
しかし、二人は兄たちを騙して魔術を使って猿にしてしまいました。


二人は母やお婆さんに気に入られようと思って、トウモロコシ畑を作りました。
しかし、夜にたくさんの動物が魔術で邪魔をしていて、次の日には畑は荒れていました。
二人は動物を捕まえようとしたが、なかなか捕まらず、ネズミだけを捕まえることができました。
ネズミは「あなた方の仕事はトウモロコシ畑に種を蒔くことではありません」と言って、二人の父親達が使っていた球戯の道具のありかを教えました。


二人が成長して球戯で遊んでいると、シバルバーの王達がうるさく思って、二人を連れて来いと、部下に命じました。
二人は家の中にトウモロコシを植えて、もしこれが枯れてしまったら、私達は死んだと思ってくださいと、お婆さんに行って出かけました。


シバルバーの部下達は、フン・フンアフプーとヴクブ・フンアフプーの時と同じように、二人を騙そうとしましたが、二人は逆に騙して、シバルバーの部下達をやっつけました。
しかし、とうとうフンアフプーは首を切られてしまい、球戯場に吊るされてしまいました。


ところが、亀がフンアフプーの首の形になり、フンアフプーは再び生を受けました。
二人は球戯場に行き、本当のフンアフプーの首と亀を入れ替えることに成功しました。


シバルバーの部下達は二人を殺そうとして、大きな竈に火を焚きました。
二人は自らそこに飛び込んで一緒に死んでしまいました。
シバルバーの部下達は二人の骨を粉々に挽き、川に投げ捨てました。
しかし、粉はすぐに美しい若者に姿を変わり、元の二人の姿に戻りました。
実は、二人の計画通りでした。


二人は老いぼれた顔つきでボロをまとい、シバルバーの部下達の前に現れました。
そして、家を焼いて戻す手品を見せました。
また、二人が互いを切り刻んで殺しては蘇らせる手品を見せました。
シバルバーの部下達は大変驚いてシバルバーの王達の前に招かれました。


そしてそこでも同様に、二人が互いの心臓を取り出して供犠にして、生き返らせたりしました。
王達は喜んで、自分達を供犠にして生き返らせてくれと頼みましだ。
二人は王達を殺し、供犠にしましたが、生き返らせませんでした。
これを見て、部下達も降参しました。


そして、二人は二人の父親達と話しをすることもでき、彼らを称賛しました。


二人がお婆さんの家に植えたトウモロコシは、二人が竈の火で焼かれた時に枯れてしまいましたが、また、芽を吹き返しました。


最後に、二人は天に昇り、太陽と月になりました。
 

posted by morfo at 23:28| Comment(0) | 番外編(秘儀的物語) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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