2011年06月29日

スペイン童話「白い鸚鵡」

スペインで収集された興味深い童話を紹介します。
解釈はしません。
おそらく、インドやイランの物語からの影響を受けたと推測されています。



裕福な伯爵と妊娠をしている婦人がいました。
伯爵は戦争で家を留守にすることになり、婦人は執事に任せました。
しかし、執事が婦人に迫り、婦人はこれを拒否しました。
婦人は男と女の双子を生みました。
執事は婦人が黒人と浮気をして子供を産んだと、伯爵に嘘の手紙を書きました。
伯爵は子供を殺し、婦人を牢に入れるように返事をしました。
執事は婦人を牢に入れ、双子は殺さずに、箱に入れて川に流しました。
川で魚をとっていた老人が、双子を見つけ、育てました。


それに気づいた執事は、魔女を雇い、二人を殺すように依頼しました。
魔女は妹を騙して、庭に銀の水の出る噴水を作るようにそそのかしました。
そのために、兄を、銀の水の井戸の水を取に行かせました。
兄は途中で老人に出会いました。
その老人は、銀の水の井戸は一匹のライオンが守っていて、ライオンは目が開いている時に眠っているので、その時に水を手に入れるようにと助言しました。
兄は無事に銀の水を手に入れることができ、双子の住む庭には銀の水の出る噴水ができました。


作戦が失敗したことを知った魔女は、今度は、銀のドングリがなる樫の木を庭に生やすようにそそのかしました。
兄は途中で、また老人に会いました。
老人は、馬に乗って行き、樫の木を守る蛇が頭を隠していれば眠っているのでその時にドングリを取ってくるようにと、助言しました。
兄は無事に入手することができ、庭に美しい樫の木が生えました。


また作戦が失敗したことを知った魔女は、今度は、白いオウムを捕まえるようにそそのかしました。
兄は途中で、また老人に会いました。
老人は、たくさんの鳥がとまっている木々がある庭園に出るが、木々に近寄ってはいけない、待っていると白いオウムは丸い石の上にとまり、頭を羽の下に入れるので、その後1分待ってから捕まえないと、石にされてしまう、と助言しました。
しかし、今後は、兄は一瞬早く白いオウムに触れてしまい、石にされてしまいました。


妹は兄が帰ってこないので悲しみ、探しに出かけました。
妹も途中で老人に出会いました。
老人は、妹が兄を助けることができると言いました。
兄に伝えたのと同じように、白いオウムが眠るまで待つように助言しました。
妹は白いオウムを捕まえることに成功しました。
すると、兄だけでなく、すべての人が石から生き返りました。
そこには父の伯爵もいました。


双子は自分たちの境遇を話すと、伯爵はひょっとしたら自分の子ではないかと思いました。
妹に肩にとまっていた白いオウムが、真実が知りたければ、伯爵の妻を牢から出して聞けと言いました。
妻は、自分の子供には星の印がついているので、それで見分けることができると言いました。
双子が伯爵の子供であることが分かり、伯爵家族は白いオウムと共に幸せに暮らしました。
 

posted by morfo at 21:56| Comment(0) | 番外編(秘儀的物語) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。