人の心は死ぬまで自然に成長し続けます。
子供から大人になり、さらにスピリチュアルな探究に進みます。
人の心の成長を表現し、促すような特別な神話や物語があります。
そんな特別な神話や物語、そしてそれを体験する秘儀を紹介し、解釈します。
神秘主義思想に精通した者でしかできない解釈を行います。
取り上げる神話は、主に「不死探究の神話」と「秘儀神話」、「救済神話」、そして「秘儀的神話(物語)」です。
「不死探究」というのは、人間が神と等しくなるほどの完成を目指すものです。
ですから、その前に、まず人間の「成人」や「成熟」を語る神話や童話を見てから「不死探究」の神話に進みましょう。
紀元前後の数世紀に、神の死と再生というテーマを含んだ神話をもとにして、その演劇的再現やイニシエーション(秘儀伝授)を行う「秘儀宗教」と呼ばれる形の宗教が力を持っていました。
このブログでは、「秘儀宗教」が元にしている神話を「秘儀神話」と呼びます。
「秘儀神話」は地上に捕らわれた神的な人間の霊魂がそこから解放される姿を描いていると、「秘儀宗教」は解釈しました。
「秘儀神話」は、原始的な自然の豊穰をテーマにした神話を変形したり再解釈して生まれたものですので、まず、「豊穰の神話」を見てから「秘儀神話」に進みましょう。
一方、「救済神話」は、直接に人間や神的霊魂の天上からの堕落と、その復帰を語る神話です。
この復帰は、宇宙論的には終末論という形をとります。
以上で扱う神話は、主に、東西文化の交流が活発に行われて古代から現代につながる世界史を作ってきた、古代オリエント、ギリシャ、ヘレニズム、ローマ期のものです。
また、最後に、番外編としていくつの「秘儀的物語」を紹介します。
これは、性質的には上記のものと重なりますが、定義やカテゴライズをせず、また、解釈をせずにに紹介します。
こちらはヨーロッパやペルシャ、アメリカ大陸、インドなどのものです。
==目次==
■成長と成熟の儀礼・物語
■不死探究の神話
■豊穰と循環の神話
■秘儀神話と秘儀宗教
・小ディオニュソス神話 ・ディオニュソス神話解釈 ・ディオニュソス秘儀
・古代エジプトのコスモロジーと死後観 ・イシス=オシリス秘儀
■堕落・救済神話
・ユダヤ教教創世記とアダムとエヴァの堕落 ・ユダヤ教のヘレニズム化と女性原理の堕落
・グノーシス主義とソフィアの堕落 ・プトレマイオス派の堕落・救済神話
・正統派キリスト教のイエス ・秘儀宗教としてのイエスとキリスト教
■番外編(秘儀的物語)
・マヤ神話「フンアフブーとイシュバランケー(ポポル・ヴフ)」

